June 18, 2010
I'm ready / Alicia keys
SATCのサントラつづき。
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母方の祖父母はもう何年も前に亡くなったし、父方の祖父はあたしが生まれるよりうんと前に亡くなったのだが、父方の祖母はまた生きている。
ずっと東京に住んでいて、たまにしか会うことはなかったので
いまいちつかみどころがないお付き合いだけれど、
いつも秋にはおいしい梨を送ってくれて、
会うととても喜んでくれて、
「うちの近くにおいしいお店ができたんだよ、ゆきちゃんふたりだけで行こう」
と言ってロイヤルホストに連れてってくれた(笑)。
そんなおばあちゃんももう88歳。
ここ数年は痴呆が進んで、いっしょに住んでるおじちゃんも近所に住んでるおばちゃんも大変だと聞いてはいたけれど、この春から身体がすごく弱って、入院している。
もう家には帰れないかもしれないとか、会えるのもいまのうちかもしれないとかいろいろ聞いて、前に会ったときもあたしのことはぼんやりという感じだったし覚えてないかもしれないな〜と思いつつ、会いに行ってみた。
すると、びっくり。
記憶の中のあたしはまだ子どもだったので、こんなに大きくなったと驚かれ、もう30歳になったと言うとまた驚かれ、いまは東京に住んでるのと言ってまたまた驚かれ、結婚したんだよと言ったときにはショック死しちゃいそうな。
弱っちゃって、起き上がるのもできないのに、いる間じゅうあたしの手を両手でぎゅうっと握って、ずっと何か言おう言おうとして、でも言葉が出て来なくて、ときどき出てくる言葉は
「ほんとにゆきちゃんなの? みきちゃんじゃなくて?」
ううん、ゆきだよ。と答えを繰り返し、とうとう、ほら、おねえちゃんは6年前に死んじゃったでしょ、もういないんだよ、と言うと
「え…」とつまったり、「ああ、そうか」と納得したり。
おとうさんとおかあさんは元気にしてるの? おにいちゃんは? ああそう、みんな会いたいねえ、おとうさんにもおかあさんにもおにいちゃんにもおねえちゃんにも会いたいねえ。
おとうさんは毎日来ているそうですけど…。
ううむ、どうも「ゆきちゃんのおとうさん=息子」というつながりがいまいちらしい。
しかし、あたしの知る限り、ぼけたじじばばの中で最もタチのいいおばあちゃんです。
喜んでくれてよかったな。ちょっと元気になったらしいし、今度はGたんを引きずって行ってみようかな。
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母方の祖父母はもう何年も前に亡くなったし、父方の祖父はあたしが生まれるよりうんと前に亡くなったのだが、父方の祖母はまた生きている。
ずっと東京に住んでいて、たまにしか会うことはなかったので
いまいちつかみどころがないお付き合いだけれど、
いつも秋にはおいしい梨を送ってくれて、
会うととても喜んでくれて、
「うちの近くにおいしいお店ができたんだよ、ゆきちゃんふたりだけで行こう」
と言ってロイヤルホストに連れてってくれた(笑)。
そんなおばあちゃんももう88歳。
ここ数年は痴呆が進んで、いっしょに住んでるおじちゃんも近所に住んでるおばちゃんも大変だと聞いてはいたけれど、この春から身体がすごく弱って、入院している。
もう家には帰れないかもしれないとか、会えるのもいまのうちかもしれないとかいろいろ聞いて、前に会ったときもあたしのことはぼんやりという感じだったし覚えてないかもしれないな〜と思いつつ、会いに行ってみた。
すると、びっくり。
記憶の中のあたしはまだ子どもだったので、こんなに大きくなったと驚かれ、もう30歳になったと言うとまた驚かれ、いまは東京に住んでるのと言ってまたまた驚かれ、結婚したんだよと言ったときにはショック死しちゃいそうな。
弱っちゃって、起き上がるのもできないのに、いる間じゅうあたしの手を両手でぎゅうっと握って、ずっと何か言おう言おうとして、でも言葉が出て来なくて、ときどき出てくる言葉は
「ほんとにゆきちゃんなの? みきちゃんじゃなくて?」
ううん、ゆきだよ。と答えを繰り返し、とうとう、ほら、おねえちゃんは6年前に死んじゃったでしょ、もういないんだよ、と言うと
「え…」とつまったり、「ああ、そうか」と納得したり。
おとうさんとおかあさんは元気にしてるの? おにいちゃんは? ああそう、みんな会いたいねえ、おとうさんにもおかあさんにもおにいちゃんにもおねえちゃんにも会いたいねえ。
おとうさんは毎日来ているそうですけど…。
ううむ、どうも「ゆきちゃんのおとうさん=息子」というつながりがいまいちらしい。
しかし、あたしの知る限り、ぼけたじじばばの中で最もタチのいいおばあちゃんです。
喜んでくれてよかったな。ちょっと元気になったらしいし、今度はGたんを引きずって行ってみようかな。
lyuking at 20:32│Comments(0)│TrackBack(0)│